モモは苦労人 〈オニデレ 第30幕『声なき応援』〉

大方の予想通りモモ話。
1ページ目のサヤの「あーん」攻撃で即ニヤリングしてしまいました。ただし、何と言っても今回の主役はモモ。普段黙して語らず、何をやってるかもよく分かんない彼女の日常が垣間見える話でした。
いやぁ、ええ娘やなぁ…。こうしてサヤと正の間に入る邪魔を事前に排除してたんですね。その健気さに乾杯。というか、モモが二人の仲を知っていることがはっきりと示されたのは何気に今回が初めてか。一応今までに何度かそれっぽいシーンはありましたが……初めての弁当回とか、遠足のラストとか。
それにしても初めてスポットが当たったと思ったらこの多忙ぶり。無口キャラというと常に涼しい顔で必要最小限の動きしかしないというイメージですが(偏見?)、彼女にそれは当てはまらないようです。少なくとも裏では。また、各キャラの遠ざけ方もユニークで面白かった。特にミヅキを引っかけるエサの、モモの恰好をしたクマのぬいぐるみはもう一回登場してほしいくらい。
そして遂に今回モモが覇王巣としての顔を見せましたね。まぁ使った理由は完全に鬼頭集のためですが…。とりあえず、覇王巣モードになるとマスクが変わることが判明。これはこれで。ただ覇王巣が何なのかについては相変わらず不明なままですが、これに関しては現在のところ作中最大の謎となっているので、そう簡単に明らかになっても困るしこんなものでしょう。
てなわけで今週は正&サヤ二人のために東奔西走するモモを微笑ましく見守る回だった訳ですが、冒頭のサヤをはじめ、会長に褒められて照れるユナや、あねごのパンツ目指してクマダッシュするミヅキなど、モモ以外の鬼頭集も軒並み輝いてました。が、それらを抑えて今週一番輝いていたのはやはりラスト、満を持してのモモの笑顔(作中初)。うーん、これほど読後感の良い漫画もそうそうないと思います。