「かわいそう萌え」の極致 〈みつどもえ 第5巻〉

みつどもえ 5 (少年チャンピオン・コミックス)

みつどもえ 5 (少年チャンピオン・コミックス)

先週の焼き芋回ですっかりみつば様に参ってしまった私。とうとう単行本購入に踏み切りました(なぜか最新巻から)。
ふーむ、やはりみつどもえの一番の魅力は「かわいそう」にある、と単行本で読むと改めて思いますね。
私の一番のお気に入りはなんといってもみつば様なんですが、たぶんそれはハタから見てて一番かわいそうなのが彼女だから。ふたばの場合は生来のポジティブさから凹んでること自体が極端に少なく、いったんそんな感じになっても立ち直りが早いですから、あまりかわいそうにならないのが正直なところ。ひとはの場合はふたばよりははるかにかわいそう度が高いんですが、基本的にクールで感情をあまり表に出さないし、何よりしょっちゅうみつばを“雌豚”呼ばわりしているので「みつばに比べると…」という感じが。
そうは言ってもそれなりに皆かわいそうなんですが(松岡以外)、それでもやはりみつばのかわいそうさは群を抜いています。彼女の場合はまさに「かわいそう」のデパートというか、じつに様々な要素が影響していて、もうとんでもなくかわいそうです。まず普段の高飛車さと実際の打たれ弱さのギャップがすごいですし、最近体重をネタにされつつあるのも不憫。そして個人的に一番クるのが「ぬか喜び」の多さ。この5巻だけでもかなりぬか喜びしてます(ラブレターの回とか、福引きの回とか)。リアルでもそうなんですが、ホントにこういうの弱いんです。「ぬか喜び」の凹み具合を身をもって知ってるだけにね…(涙
という訳でかわいそうなみつば様のかわいさを再確認させられた5巻ですが、他キャラもいい味出してます。特に杉崎がよかったですね。ホワイトデー話でのマジ泣きにはかなり心打たれました。


余談ですが「かわいそう」が「かわいい」に変わるのはあくまでその「かわいそう」がシャレになる範囲だから言えることで、これが本気のイジメなんかに発展するととてもかわいいとは言ってられないだろうと思います。そう考えると「かわいそう萌え」というのは一種の不謹慎さも含んでいるのかな、と思ったり。