「エンディングが、見えた!!」
- 作者: 若木民喜
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/07/11
- メディア: コミック
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今最も楽しみにしている漫画の一つ。
各ヒロインの攻略過程には推理モノを見ているような面白さがあり、所々に挟まれるギャグやそれを含めた会話のテンポもよく、ギャルゲがどうとかを抜きにしても漫画として非常に面白い。
ただ確かに面白いんだけど、ギャルゲーのオマージュだとすると若干の物足りなさも感じる。それはおそらく、“落とす”という作品のコンセプト上、ヒロイン側が積極的に主人公に惚れる展開が起こらないこと。
例えば、普段はワルなアイツが雨の日に捨て犬を拾っているところを見て恋に落ちるとか、そういったドラマは生まれない(できなくはないけど、騙している感じが強くなりそう)。それに様々なタイプのヒロインを落とすためには少なからず自分を偽ることが必要で、相手が桂馬の内面にまで触れる機会はほとんどないのも少々不満。
…と思ったんだけど、よく考えたらその辺の役目はエルシィが担っているのか。桂馬はエルシィに対しては素で接してるし、エルシィはそんな桂馬に自発的に惹かれつつあるようだし。あと最近登場したハクアにも、今のところは素で接している。
最後にタイトルである「神のみぞ知るセカイ」の意味について考えてみた。
主人公が攻略した女の子はその後主人公との恋愛の記憶を失うことから、彼女らと恋したことを神=桂馬のみが知っている状態→神のみぞ知るセカイと予想。
しかしこれだとちょっとおかしい。なぜなら、彼女らとの恋愛の過程を知っているのは桂馬だけでない。エルシィもだ。そう考えると、最後となる攻略対象はひょっとして……