今世紀最強の純愛ラブコメ『オニデレ』

オニデレ 1 (少年サンデーコミックス)

マンガがあればいーのだ。 最強不良少女ラブコメ「オニデレ」で、"デレ”の最先端を体感せよ！
素晴らしい紹介記事…！
諸事情によりまだ単行本は手に出来ていないので、他ブログさんの記事を読んでテンションだけでも上げたいと思います。
その勢いで自分も上手いこと紹介したいんですが、この作品の魅力を伝えるのにはスキャン画像が不可欠な気がするんですよねー。画に特徴があるので……ある意味そこが好き嫌い分かれる所でもあるんですが。
まぁ、そこはもう仕方ないのでスキャン画なしで行きたいと思います。

主人公・今本正はごく普通の男子中学生にして手芸部員。しかしそんな彼の恋人は県内最強の不良「鬼頭（おにがしら）のサヤ」だった…！「恋人同士とバレたら心中」という恐怖の誓約の元、二人のラブ・サバイバル（？）が今始まる…

超大雑把なあらすじ

特徴

1. 「初めから恋人同士」という少年誌のラブコメでは一風変わった設定
2. 考えていないようでその実綿密に練られたキャラクター
3. 登場人物のフリーダムぶり
4. ヒロイン・サヤのハンパない純情っぷりと主人公・正の漢っぷり
5. ギャグが普通に面白い

まず1に関してですが、初めから両思いだったという設定はたまに見ますけど、付き合ってるという設定は少年誌のラブコメでは他に類を見ないものだと思います。しかもこの二人は端から見ててもお互い想い合ってるのがよくわかるし、ハラハラするような三角関係なんかもなく微笑ましい気持ちで読めるところが良いです。
次に2。ジャンルがギャグ漫画なので基本的に行き当たりばったりかと思いきや、各キャラは意外なほど細かく設定されています。今まで謎だった部分が明かされたときの驚きや納得は、その辺のギャグ漫画では味わえないものです。また、未だ一言も発してないけど誰より多くの秘密を抱えてそうなモモや、ひたすら正義を貫くちょっとおバカな生徒会長、ひ弱だったりスーパーサイヤ人だったりするサキさんなど、キャラ自体も味のあるヤツが多いです。最新キャラのケンヂはちょっとアレだったけど。
さらに3。個人的にはここが最大の特徴だと思っているのですが、普通の漫画では基本的に各コマでメインとなるキャラが決まっていて、それ以外のキャラは基本的に突っ立っているだけか、見過ごしても構わない程度の動きしかしていません。しかしこのオニデレでは、明らかにそのコマのメインじゃないキャラクターでも大抵何かしています。サヤがメインで話しているコマでミヅキがサヤのパンツを覗いていたり、正がメインのコマでモモがカメラ目線でポーズとってたりと、ビックリするほどフリーダムです。人によっては邪魔くさく感じるのかもしれないですが、私にはツボでした。キャラがより生き生きして見えるし、何より読んでて楽しいです。中には一度読んだだけじゃ気づかないような細かな行動もあったり。またそれらの行動からそのキャラの性格が垣間見えることもあり、ただの無駄な動きという訳でもありません。
そして4。タイトルの“オニデレ”が示す通り、サヤのデレっぷりが凄まじいです。名前を呼び捨てられただけで気絶したり、自分で相合傘書いて顔真っ赤にしてみたりと、見ていてニヤニヤしっぱなしです。また対する正も、サヤさんのため一所懸命に“いい彼氏”であろうとする姿がとてもカッコイイです。
最後に5。これに関しては個人の感覚なのでなんとも言えないのですが……そうだなぁ、『みつどもえ』『いでじゅう』とか好きな人にはいいかも。

とまあここまで褒めちぎってきましたが、反対に最大のネックは“絵”でしょうね…。私も最初苦手でしたし。慣れるとこれが味になってくるんですが（＾＾；