少年漫画における主人公の魅力

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1年間ブログで漫画の感想やらを書いてきて気付いたんですが、私が気に入る漫画にはある一つの共通点があるようです。


それは、「主人公が魅力的」ということ。


まあよく言われることではありますが・・・・・・ただ、その理由については考えたこともありませんでした。
ですが、それは逆説的に「主人公に魅力がなかったらどうなるか」を考えることで納得がいきました(自分の中では)。以下にそれを説明します。


まず、主人公とは話の中心人物であり、作中最も頻繁に出てくるキャラです。それが魅力ゼロだったら読む方としてはちょっとツライ。イライラしっぱなしです。それがまず一点。


次に(というか最後に)。
全てではないですが、少年漫画の主人公のもとには宿命的に男女問わず沢山の人が集まってきます。そして、その大半は主人公を慕っている、あるいは興味を持っている人たちです。中には恋しちゃってる人も…。男主人公なら、二人以上の女キャラから好意を寄せられることもザラです(ラブコメ物でなくても)。


もしそういう作品で、読者が主人公の魅力を理解できなかったらどうなるか?


主人公の魅力が理解できないということは、主人公を慕うキャラクターの気持ちが理解できないということと同義です。気持ちが理解できないということはつまり「感情移入できない」ということ(たぶん…)。こうなると主人公を慕う人々はことごとく「感情移入できないキャラ」になってしまいます。


ここから先は個人的な話ですが、私が漫画を読む時に最も重視するのは「キャラクターに感情移入できるか」ということであるため、当然ですが上記のパターンに入ってしまうと途端に評価が下がります。


とくにハーレム系ラブコメなんかだとそれが顕著です。「なんでこんな奴がモテるの?」みたいなキャラが主人公だと、連動してそれを慕うヒロインたちの魅力も失われてしまいます。「想う気持ち」が理解できるからこそ、「応援したい」という気持ちが湧いてくるわけで。
だから絶望先生なんかはギャグ漫画としては好きですけど、ラブコメとしてはアレです(別にラブコメじゃないか)。


あとはまあ、主人公がどうとかまるで問題にならないくらい絶対的な“ウリ”がある作品なら。