ハヤテのごとく! 『暫定最終回・その2』の自己解釈
※このエントリは、ハヤテのごとく! 『暫定最終回・その2』の怪 - 橙の世界の続きです。
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さすがは伊澄ヒーロー論の本家、しかも上記エントリでは姫神の存在にも触れられており、お見事の一言です。姫神に関しては正直まったく考えていなかったわけですが、伊澄についての見解は私もほぼ同様です。
とどのつまり、
- 『暫定最終回・その2』における伊澄の不可解な言動は、すべてハヤテを試すためのものだった
ということ。
これだけじゃわかりにくいと思いますので、ちょっとだけ説明を。そのためにまず、
- 『暫定最終回・その2』でハヤテが伊澄のもとに留まっていたらどうなっていたか
について考えてみましょう。
(注:ここから妄想全開です)
『暫定最終回・その2』において伊澄がハヤテに示したのは、
1億5千万
もらいましょうか?
ハヤテのごとく!3巻第8話「スーパーシャッフルの挑戦が見たかった」
ハヤテさまを・・・・・・一億五千万で・・・
と
秋塚さんの話
亡くなってからもずっと・・・その方のことが忘れられなくて・・・
ハヤテのごとく!3巻第8話「スーパーシャッフルの挑戦が見たかった」
ハヤテさまに初めて会ったその時・・・生まれ変わりかと思いました・・・秋塚さんの・・・
だから・・・側に居てくださいね。ハヤテさま・・・
もうあんな想いは・・・したくないですから。
つまり、平たく言えばお金とお涙頂戴です。ということは、もしここでハヤテが伊澄の元に留まった場合、ハヤテは
- お金で流される人間
- 必要としてくれる人であれば、主は別にナギでなくてもよい
ということになります。
しかし実際にはハヤテはナギの元に戻りました。ここで初めて、
ハヤテはお金や情に流されない強い意志を持ってナギに仕えていた
ということが判明します。
このことは、以下の台詞でさらにハッキリします。
いくら嫌われても、僕がお嬢さまを大切に想う気持ちに…
ハヤテのごとく!4巻第1話「Hayate the combat butler」
変わりはないですから。
そしてこれは『暫定最終回・その2』によって明らかになった唯一の事柄でもあります。私が思うに、伊澄の最終的な目標はハヤテにこの台詞を言わせることだったんじゃないかなあと。
つまり、伊澄はナギがハヤテに想いを寄せているのに気がつきましたが、ハヤテが1億5千万の借金をナギに肩代わりしてもらい、その返済のためにナギの屋敷で働いていることを知って、
- もし借金がなかったとしてもなおナギを守ることができるのか?
- もし別の人に借金を肩代わりしてもらったなら、今度はその人を守るのか?
- ナギ以上にハヤテを必要としている人が居たらどうするのか?
といったことを疑問に思ったのではないでしょうか。
というか、私が一番不思議なのは、伊澄は金や同情でハヤテを得たとして、果たして本当に満足できるのか?ということで。伊澄が本気でハヤテのことを好きならばなおのことです。それに秋塚さんの話は嘘をついているようなものですからね。
その当時なら『天然ボケ』ということで片付けられたような気がしますが、その後の伊澄のナギ関連の話での気の遣いようを見るにつけ、それもどうかなぁと思うようになりまして。
そう考えると、狂言誘拐の舞台が伊澄の家の真下だったのも怪しくなってくるってもんです。
で、本当はここに伊澄のヒーロー解釈なんかも入ってくるんですが、それを語るには12巻(今月発売)の内容が多分に関わってくるのでここでは割愛させていただきます。
以上です。が、見てもらったらわかる通りものっっっすごく伊澄に好意的な解釈です(汗
というのも、もともと私が伊澄好きなのと、
- 自分を犠牲にして大切な人をうにゃうにゃ
みたいな話が大好物なもので(^^;
あくまで可能性の一つとして読んでいただければ幸いです。